40代サラリーマンが読む本、たまに農園

40代のサラリーマンが、日々の仕事やこれからのことに対して役立ちそうな本を読み感想を書いてます。※新しい本から何年経っても読み継がれている古典的な本まで幅広く。たまにシェア農園のことや家庭菜園のことも書いていく予定です。

『有機農業をはじめよう!』要約・書評

 

はじめに

涌井義郎さんをはじめとする有機農業のプロ4人が執筆した、実践的な新規就農マニュアルです。化学合成肥料・農薬を使わない有機農業の考え方から、研修・就農・営農までを網羅。NPOあしたを拓く有機農業塾の経験を基に、初心者でも成功できる道筋を示します。

農業人口減少の今、非農家出身者の参入が増える中、有機農業の意義を現代的に解説。環境保全と食の安全を両立するライフスタイルとして、強くおすすめの一冊です。

要約

第1章 有機農業の現代的意義

有機農業の役割を日本・世界の現状から解説。気候変動、生物多様性危機、食料問題の中で、有機農業が環境保全と持続可能性を支えると位置づけます。化学合成資材に頼らない自然共生型農業の重要性を強調。

グローバルな有機農業トレンドを紹介し、日本での普及が遅れている理由を分析。未来の食料安全保障のための基盤として位置づけます。

第2章 有機農業の考え方と基本技術

有機農業の核心は「機(命の仕組み)が有る」農業。土づくり、多品目栽培、輪作・間作を基本に、生物多様性を活かした生態系構築を詳述。慣行農業との違いをアプローチの観点から説明します。

堆肥作り(家畜糞・植物質)、ボカシ肥料、リビングマルチ、不耕起栽培などの技術を具体的に紹介。ミミズの役割や自家育苗、接ぎ木の重要性を強調し、技術自給の考え方を提案。

第3章 研修の重要性と選び方

新規就農者の失敗を防ぐため、研修を必須と位置づけ。研修先の選び方、期間、内容をアドバイス。実践を通じた技術習得と心構えの養成が鍵です。

研修生受け入れ農家の心得も併記し、Win-Winの関係構築を指南。自治体の支援制度活用も触れます。

第4章 就農準備と営農計画

農地・住宅探し、販路開拓、制度活用(補助金・融資)をステップバイステップで解説。営農計画の立て方、会計基礎を具体例付きで紹介。

消費者参加型(援農・縁農)、価格設定、配送方法の工夫で安定経営を実現。選別・包装の簡素化を推奨します。

第5章 先輩就農者の事例

12組の新規就農者インタビュー。IT企業出身の田中宏昌さん夫妻のように、研修後5年で800万円売上を達成したケースを紹介。就農動機、地域溶け込み、営農スタイルを多角的に。

野菜・米中心から多角化まで、リアルな苦労と成功談が励みになります。

第6章 受け入れ側と行政の役割

研修受け入れ農家や自治体の事例を挙げ、地域コーディネーターの重要性を説く。新規就農者の定着率向上策を提案。

地域との接し方・溶け込み方を具体的にアドバイス。信頼構築が長期成功の鍵です。

エピローグ 有機農業の未来

有機農業に希望を見出し、後進育成を呼びかけ。指導者・コーディネーターとして地域を支える姿勢を奨励します。

感想

理論と実践のバランスが絶妙で、新規就農の不安を払拭してくれました。特に事例紹介が具体的で、モチベーションが上がります。土づくりや地域溶け込みのTipsは即実践可能。

現代の環境問題解決策として有機農業の価値を再認識。サラリーマン副業から始められる点も魅力で、読後すぐに研修先を探したくなりました。農業初心者に最適です。

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