こんな人におすすめ
有機農業や田舎暮らしに興味を持ち始めた新規就農希望者。
研修から本格営農まで具体的なステップを知りたい人。
地域に溶け込みながら持続可能な農業を学びたいサラリーマンや若者。
はじめに
涌井義郎さんをはじめとする有機農業のプロ4人が執筆した、実践的な新規就農マニュアルです。化学合成肥料・農薬を使わない有機農業の考え方から、研修・就農・営農までを網羅。NPOあしたを拓く有機農業塾の経験を基に、初心者でも成功できる道筋を示します。
農業人口減少の今、非農家出身者の参入が増える中、有機農業の意義を現代的に解説。環境保全と食の安全を両立するライフスタイルとして、強くおすすめの一冊です。
要約
第1章 有機農業の現代的意義
有機農業の役割を日本・世界の現状から解説。気候変動、生物多様性危機、食料問題の中で、有機農業が環境保全と持続可能性を支えると位置づけます。化学合成資材に頼らない自然共生型農業の重要性を強調。
グローバルな有機農業トレンドを紹介し、日本での普及が遅れている理由を分析。未来の食料安全保障のための基盤として位置づけます。
第2章 有機農業の考え方と基本技術
有機農業の核心は「機(命の仕組み)が有る」農業。土づくり、多品目栽培、輪作・間作を基本に、生物多様性を活かした生態系構築を詳述。慣行農業との違いをアプローチの観点から説明します。
堆肥作り(家畜糞・植物質)、ボカシ肥料、リビングマルチ、不耕起栽培などの技術を具体的に紹介。ミミズの役割や自家育苗、接ぎ木の重要性を強調し、技術自給の考え方を提案。
第3章 研修の重要性と選び方
新規就農者の失敗を防ぐため、研修を必須と位置づけ。研修先の選び方、期間、内容をアドバイス。実践を通じた技術習得と心構えの養成が鍵です。
研修生受け入れ農家の心得も併記し、Win-Winの関係構築を指南。自治体の支援制度活用も触れます。
第4章 就農準備と営農計画
農地・住宅探し、販路開拓、制度活用(補助金・融資)をステップバイステップで解説。営農計画の立て方、会計基礎を具体例付きで紹介。
消費者参加型(援農・縁農)、価格設定、配送方法の工夫で安定経営を実現。選別・包装の簡素化を推奨します。
第5章 先輩就農者の事例
12組の新規就農者インタビュー。IT企業出身の田中宏昌さん夫妻のように、研修後5年で800万円売上を達成したケースを紹介。就農動機、地域溶け込み、営農スタイルを多角的に。
野菜・米中心から多角化まで、リアルな苦労と成功談が励みになります。
第6章 受け入れ側と行政の役割
研修受け入れ農家や自治体の事例を挙げ、地域コーディネーターの重要性を説く。新規就農者の定着率向上策を提案。
地域との接し方・溶け込み方を具体的にアドバイス。信頼構築が長期成功の鍵です。
エピローグ 有機農業の未来
有機農業に希望を見出し、後進育成を呼びかけ。指導者・コーディネーターとして地域を支える姿勢を奨励します。
感想
理論と実践のバランスが絶妙で、新規就農の不安を払拭してくれました。特に事例紹介が具体的で、モチベーションが上がります。土づくりや地域溶け込みのTipsは即実践可能。
現代の環境問題解決策として有機農業の価値を再認識。サラリーマン副業から始められる点も魅力で、読後すぐに研修先を探したくなりました。農業初心者に最適です。