40代サラリーマンが読む本、たまに農園

40代のサラリーマンが、日々の仕事やこれからのことに対して役立ちそうな本を読み感想を書いてます。※新しい本から何年経っても読み継がれている古典的な本まで幅広く。たまにシェア農園のことや家庭菜園のことも書いていく予定です。

【書評】昨日のカレー、明日のパン

「昨夜のカレー、明日のパン」は、日常の中に潜む悲しみと、それを乗り越えていく人々の姿を描いた感動的な連作短編集です。本屋大賞第2位や山本周五郎賞ノミネートという輝かしい実績を持つこの作品は、ドラマ化もされ、多くの読者に愛されています。

 

【おすすめ対象】

■こんな人におすすめ

・心温まる物語が好きな方

・人生の悲しみや葛藤をテーマにした作品に共感できる方

・ゆったりとした日常描写を楽しみたい方

 

【読後感想】

この作品は、一樹という若くして亡くなった男性を中心に、その嫁・テツコと義父・ギフ、そして周囲の人々が織りなす物語です。彼らが「死」を受け入れながらも、日々を丁寧に生きる姿が描かれています。特に印象的だったのは、「人は変わっていく。それは過酷だけど、それだけが人を救ってくれる」というギフのセリフ。この言葉には、生きることへの深い洞察が込められており、読者の心を強く揺さぶります。

また、タイトルにもある「カレー」と「パン」は物語全体を象徴するアイテムとして登場し、人々の生活や心情に寄り添うような役割を果たしています。甘口カレーのように優しく、ときにはほろ苦い味わいが感じられるストーリーです。

登場人物たちが抱える葛藤や悲しみから解放されていく様子は、私たち自身の日常にも通じるものがあります。「それでも生き続ける」というテーマが静かに響き渡る作品でした。

 

【まとめ】

「昨夜のカレー、明日のパン」は、人生の痛みや喜びを丁寧に描いた作品です。悲しみや葛藤を抱えながらも、それでも前へ進む人々の姿が心に残ります。ゆったりとした文章と温かい描写で、読後にはほっこりとした気持ちになれるでしょう。

 

 

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