40代サラリーマンが読む本、たまに農園

40代のサラリーマンが、日々の仕事やこれからのことに対して役立ちそうな本を読み感想を書いてます。※新しい本から何年経っても読み継がれている古典的な本まで幅広く。たまにシェア農園のことや家庭菜園のことも書いていく予定です。

【書評・要約】プロフェッショナルマネージャー

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「経営とは、行動であり、実践である。」

この一言に尽きるのが、ハロルド・ジェニーン氏の名著『プロフェッショナルマネージャー』です。本書は、元ITT最高経営責任者として14年半にわたり連続増益を達成したジェニーン氏が、自身の経験をもとに「経営の本質」を語った一冊。単なる理論書ではなく、実践的な知見と深い洞察が詰まっています。

 

【おすすめ対象】

■こんな人におすすめ

・経営者やリーダー層:企業全体を俯瞰し、意思決定の本質を学びたい方。

・中間管理職やプロジェクトリーダー:現場と経営層をつなぐ立場で、数字や目標達成の重要性を再認識したい方。

ビジネスパーソン全般:経営者の視点を理解し、自分のキャリアに活かしたい方。

 

【読後感想】

1. 「終わりから始める」視点

ジェニーン氏は、「経営は終わりから始めるべきだ」と強調します。目標を明確に定め、それに向けて必要な手段を逆算して進める。この考え方は、経営だけでなく、日常業務やプロジェクト管理にも応用可能です。例えば、「年度計画を作る際の重要性」を改めて理解させられました。

2. 「実行」の重要性

「言うは易く行うは難し」。本書では、行動力と失敗から学ぶ姿勢が何よりも重要だと説かれています。特に印象的だったのは、「安定だけを求めていては成長できない」という言葉。挑戦し続けることでしか企業は進化しないというメッセージが心に響きました。

3. 「事実」を嗅ぎ分ける力

「揺るがすことのできない事実」を見極める能力がプロフェッショナルマネージャーには不可欠だ、とジェニーン氏は述べます。一人の意見だけではなく、多面的な情報収集が重要であること、また数字やデータの背景を深掘りする姿勢が求められる点は、多くのビジネスシーンで役立つ教訓です。

4. 「ノー・サプライズ」の原則

問題が発生した際には即座に対応すること。「驚かせない」ことが組織運営の基本だという指摘には納得させられます。特に、大企業で情報が正しく伝わらず失敗するケースへの洞察は現代にも通じる普遍的な教訓です。

5. 数字と目標達成へのこだわり

「マネジメントは目標を達成したか否かで評価される」。このシンプルな原則が本書全体を貫いています。結果を求め続ける姿勢こそが、経営者として成功するための鍵だと感じました。

 

【まとめ】

『プロフェッショナルマネージャー』は、単なる経営論ではなく、「行動する力」を読者に問いかける一冊です。本書を通じて得られる教訓は以下の通り:

・経営とは目標達成への道筋を描き、それを実行することである。

・事実に基づいた意思決定と迅速な対応力が鍵となる。

・挑戦し続ける姿勢なしには成長も成功もない。

この本から得られる知見は、経営者だけでなく、あらゆるビジネスパーソンにとって価値があります。「視野を広げたい」「自分の仕事観をアップデートしたい」と感じている方には特におすすめです。

 

最後に、本書で学んだ教訓を胸に刻みながら、自分自身も「プロフェッショナル」であり続けたいと思わせてくれる良書でした。ぜひ手に取ってみてください!

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