40代サラリーマンが読む本、たまに農園

40代のサラリーマンが、日々の仕事やこれからのことに対して役立ちそうな本を読み感想を書いてます。※新しい本から何年経っても読み継がれている古典的な本まで幅広く。たまにシェア農園のことや家庭菜園のことも書いていく予定です。

【書評・要約】コーチングの教科書

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【こんな人におすすめ】
・「人を育てる」ことに悩む教育者や指導者

コーチングに初めて触れる人、入門書を探している方

・メンバーをもっと主体的に動かしたいリーダー・マネージャー

コーチングの基本を体系的に学びたいビジネスパーソン


【要約】
コーチングの教科書』は、コーチングの第一人者・伊藤守氏が、現場で使えるコーチングの基本スキルを徹底的にわかりやすく解説した一冊です。
本書は「コーチングとは何か?」から始まり、実際の現場でどう活用するのか、そして組織全体にどう広げていくかまでを3部構成でまとめています。

■主な内容ポイント

コーチングの本質は「自分で考え、行動する人材」を育てること
会話を通じて相手のやる気や能力を引き出す技術
「聞く」「承認する」「質問する」など、具体的なコーチングスキルを解説
ゴール設定やモチベーション維持、組織での応用までカバー
事例や原則を交え、初学者でも理解しやすい構成
特に「アクノレッジメント(承認)」の重要性が強調されており、単なる「がんばってね」ではなく、「頑張ってるね」と事実を伝えることの効果や、観察・フィードバック・リクエストの具体的な使い方が丁寧にまとめられています。

 

【感想】
コーチングに興味を持ったきっかけは、メンバーとのコミュニケーションがうまくいかず、どうすれば相手の主体性を引き出せるのか悩んでいたことでした。
この本は「教科書」と銘打っているだけあって、無駄をそぎ落としたシンプルな構成で、コーチングの本質と基本スキルがぎゅっと詰まっています。

■良かった点

余計な理論や難解な用語がなく、すぐに現場で試せる実践的な内容
「聞く」「承認する」「質問する」など、コーチングに欠かせないスキルが具体的に解説されている
事例や原則が整理されているので、初心者でも迷わず読める
「自分のための質問」や「部下のデータベースを持つ」など、目からウロコのアドバイスも多い。

■気になった点

実践例がやや少なめなので、すでにコーチングを学んだことがある人には物足りないかもしれません
企業研修などで基礎を知っている人には、さらなる応用書が必要と感じる場面も
特に印象に残ったこと

「承認」の大切さ。相手の行動や努力を事実として伝えるだけで、驚くほど相手が前向きになることを実感しました。
コーチングは「相手を変える」技術ではなく、「相手が自分で変わる」ためのサポートである、という視点の転換。

■実際に現場で試してみて

メンバーとの1on1で本書を参考にすることで、次の行動につながる場面が増えました。
「質問」の力を意識して使うことで、相手が自分で考え、答えを出す姿勢が育ってきたのを感じます。


【まとめ】
コーチングの教科書』は、コーチングの「型」を身につけたい人にとって、まさに最初の一冊にふさわしい本です。
難しい理論よりも「現場で使えるコーチングの基本」を知りたい方、部下や後輩の成長を本気でサポートしたい方には強くおすすめします。
「人を動かす」ではなく「人が動く」ためのサポート――その本質を、ぜひこの本で体感してください。

コーチングの基礎を押さえたい方、メンバーの成長を本気で後押ししたい方は、ぜひ『コーチングの教科書』を手に取ってみてください。
あなたのコミュニケーションが、きっと変わります。

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