40代サラリーマンが読む本、たまに農園

40代のサラリーマンが、日々の仕事やこれからのことに対して役立ちそうな本を読み感想を書いてます。※新しい本から何年経っても読み継がれている古典的な本まで幅広く。たまにシェア農園のことや家庭菜園のことも書いていく予定です。

【書評・要約】Think Clearly

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「もっとクリアに考えたい」「人生の選択で迷いたくない」――そんなあなたにこそ読んでほしい一冊が、ロルフ・ドベリ著『Think clearly』です。世界29カ国で翻訳され、累計300万部超のベストセラーとなった本書は、現代を生き抜くための「思考の道具箱」として、多くの読者に支持されています。

 

【こんな人におすすめ】

・日々の選択や意思決定に迷いがちな人

・仕事や人生で「もっと良い判断」をしたい人

自己啓発書は読んだけど、実践的なヒントが欲しい人

・心理学や行動経済学に興味がある人

・「幸せな人生」のヒントを探している人

 

【要約】

『Think clearly』は、人生やビジネスの現場で役立つ52の思考法を、1章あたり数ページという短いコラム形式で紹介しています。その内容は、心理学・行動経済学・哲学・投資家の思考法など、幅広い分野の知見をベースに構成されており、「より良い人生を送るためのヒント」が凝縮されています。

本書の最大の特徴は、「人生が成功するたった一つの法則は存在しない」という現実的な立場をとりつつも、「人生の質を高めるための52の思考法」をツールボックスのように提供している点です。各思考法は独立しているので、気になるテーマだけを拾い読みすることもできます。

主要なテーマ例

-思考の飽和点

考えすぎることで新しい発見が生まれなくなる「思考の飽和点」に注意し、まず行動することの大切さを説いています。

-完璧主義の罠

完璧を求めすぎると行動が遅れ、かえって不幸になりやすい。柔軟性を持つことが重要です。

-Think-aloud効果

考えを声に出すことで思考が整理され、客観的な自己評価ができるようになる。

-「何を避けるか」が大事

人生の豊かさは「何を手に入れるか」よりも「何を避けるか」にある――負け戦をしない、リスクを減らす視点が大切。

-「わからない」と答える勇気

複雑な問いには「わからない」と答えるバケツを用意し、思考のリソースを有効活用する。

 

【感想】

正直、自己啓発書や思考法の本は世の中に溢れています。しかし『Think clearly』は「もうこの本で充分」と思わせるほど、実践的かつ学術的な裏付けがしっかりしている一冊でした。

特に印象的だったのは、「たった一つの成功法則はない」という潔さです。多くの本が「これさえやればうまくいく」と謳う中で、本書は「人生の問題は多様で複雑。だからこそ、状況に応じて使い分けられる52の思考法が必要」と説きます。まさに現代社会の複雑さにフィットしたアプローチだと感じました。

また、各章が短くまとまっているので、気軽に読み返せるのも大きな魅力です。辞書のように使い、悩んだときにパラパラとめくるだけで、ヒントや気づきが得られます。

一方で、著者の主張がやや断定的に感じる部分もあり、すべてに共感できるとは限りません。しかし、それもまた「自分の頭で考える」ことの大切さを促してくれます。

・迷ったときの「羅針盤」が欲しい

・思考のクセを変えたい

・より良い人生を送りたい

そんな方は、ぜひ一度『Think clearly』を手に取ってみてください。あなたの「思考の道具箱」に、きっと新しいツールが加わるはずです。

「人生に正解はない。でも、より良い選択をするための方法はある」

――この本が、あなたの人生をクリアに照らす一冊になることを願っています。

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