40代サラリーマンが読む本、たまに農園

40代のサラリーマンが、日々の仕事やこれからのことに対して役立ちそうな本を読み感想を書いてます。※新しい本から何年経っても読み継がれている古典的な本まで幅広く。たまにシェア農園のことや家庭菜園のことも書いていく予定です。

【書評・要約】運動脳

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「運動は健康に良い」とはよく聞きますが、実は“脳”にこそ劇的な恩恵をもたらす――。スウェーデン精神科医アンデシュ・ハンセンによるベストセラー『運動脳』は、最新の脳科学研究をもとに、運動が私たちの脳や心にどれほど大きな影響を与えるかを明快に解き明かしています。

 

【こんな人におすすめ】

・日々のストレスや不安に悩んでいる方

・集中力や記憶力、創造性を高めたいビジネスパーソンや学生

・運動を習慣化したいけど、なかなか続かない方

・脳の老化や認知症予防に関心がある中高年層

・「なんとなく運動は健康に良い」と思っているが、具体的な理由を知りたい方

 

【要約】

運動が脳にもたらす圧倒的なメリット

『運動脳』は、「脳にとって最高のエクササイズは運動である」というシンプルかつ強烈なメッセージを、膨大な研究データとともに説きます。

主なポイントは以下の通りです。

・ストレス耐性アップ

運動はストレスホルモン「コルチゾール」の分泌を抑制し、慢性的なストレスによる脳のダメージ(特に記憶を司る海馬の萎縮)を防ぎます。

・集中力・記憶力の向上

有酸素運動をすると「ドーパミン」や「ノルアドレナリン」などの神経伝達物質が分泌され、脳が覚醒し、集中力や記憶力が高まります。

・うつ症状の改善・予防

運動は「セロトニン」の分泌を促進し、抗うつ剤に匹敵するほど気分を安定させる効果があります。

・創造性・意欲の向上

運動によって脳内の情報処理が活発になり、新しいアイデアや意欲が湧きやすくなります。

・脳の老化防止・認知症予防

運動は脳の可塑性(柔軟性)を高め、加齢による脳の萎縮を防ぎ、認知機能低下を予防します。

 

具体的な運動のすすめ

推奨されるのは有酸素運動(ランニングやスイミング、軽いジョギングなど)で、週に2~3回、30~45分程度が目安。

筋トレも悪くはないが、脳への恩恵は有酸素運動が圧倒的。

運動を習慣化することで、ストレス耐性や集中力アップなどの効果が最大化される。

 

【感想】

本書を読み終えたとき、率直に「なぜ今まで運動を続けてこなかったのか」と自問しました。著者は「脳にとって運動以上の効果を持つものはない」と断言し、その理由を科学的に徹底解説しています。特に印象的だったのは、運動が“脳の構造そのもの”を変え、ストレスやうつ、老化から私たちを守ってくれるという事実です。

運動というと、どうしても「健康に良いから」「ダイエットのため」といった身体面のメリットばかりが強調されがちです。しかし、『運動脳』は「脳のパフォーマンスを最大化する最強の方法」として運動を位置づけています。運動を始めるのに特別な道具も場所も必要ありません。著者が推奨するのは、シンプルに「週3回、朝45分のランニング」。これだけで、脳の機能が劇的に向上するというのです。

実際に私も本書を読んでから、朝のウォーキングを始めました。最初は「面倒くさい」と思っていたのが、数日続けるうちに頭がスッキリし、仕事の効率も上がった実感があります。「運動は脳のための投資」――この言葉が腑に落ちました。

また、運動は年齢や体力に関係なく、誰でも始められるのが大きな魅力です。特に中高年の方には、認知症予防やメンタルヘルスの観点からも強くおすすめしたい一冊です。

 

まとめ ―「運動脳」を読んで人生を変える一歩を

『運動脳』は、「運動をしようか迷っている人の背中を確実に押してくれる本」です。科学的根拠に裏打ちされた運動の脳への恩恵を知れば、きっとあなたも今すぐ体を動かしたくなるはずです。

運動は決して「苦行」ではなく、脳を活性化し、人生の質を高める“最強の習慣”。本書を手に取れば、あなたの毎日が変わり始めます。

ぜひ、『運動脳』を読んで、今日から新しい自分に出会ってください。

※本書を読んで得られる主な効果

・ストレス、不安の軽減

・集中力・記憶力・創造性の向上

・うつ・認知症予防

・脳の老化防止

・日々のパフォーマンスアップ

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