40代サラリーマンが読む本、たまに農園

40代のサラリーマンが、日々の仕事やこれからのことに対して役立ちそうな本を読み感想を書いてます。※新しい本から何年経っても読み継がれている古典的な本まで幅広く。たまにシェア農園のことや家庭菜園のことも書いていく予定です。

【書評】人を動かすルールをつくる 行動法学の冒険

本書の概要

『人を動かすルールをつくる』は、行動科学の視点から法律や規範の効果を探る革新的な一冊です。著者ベンヤミン・ファンロイは、従来の法学を超えた「行動法学」という新しいアプローチを提案しています。本書では、「なぜ法律は人の行動を改善できないのか?」という問いに対し、心理学や行動経済学の知見を活用して答えを導き出します。

 

おすすめ対象

■こんな人におすすめ

・法律や規範が人々に与える影響に興味がある方

行動経済学や心理学に関心がある方

・組織運営や社会規範について深く考えたい方

本書は専門的な内容ながらも、具体例や研究結果を交えながら分かりやすく解説されています。

 

■読後感想

法を定めても行動を改善できない。
人々がルールにどのような反応を示すのか、行動コードを理解する必要がある。
アメやムチ、像(直感的に動く、乗りてのように考える)を使い分ける

法律が効果を発揮するのは、既に信じてる道徳と矛盾がないときや、道徳的にこれしかないと納得できるとき。

市民的服従(良心に基づき従うと考えた法律)は行動コードの重要な柱。

行動を改善させるには、社会規範(社会の中に存在する暗黙のルール、道徳や宗教や習慣)についての伝え方が重要。

罰するとすぐ考えず、ポジティブな見解を持ち、ほとんどの人や違法行為には順応性が備わっていると信じる

すべての道は組織文化に通づる

抑え込みへの対策は、道徳的、社会的側面が大きく影響される

行動コードは動機づけと状況という2つのメカニズムによって機能する
何らかの動機づけでルールを守りたくなり、しかもそれが可能な状況が整っているときコンプライアンスが向上する
どんなタイプの行動であろうとも、行動コードによって問題の根本的原因を突き詰め、どんな動機づけ(罰やインセなど外的要因、道徳や価値観などの内的要因)に促されたのか、どんな状況が関わってるのか確認しなければならない。

 

行動コードのステップ
①好ましくない行動はどんなバリエーションが存在するか
タイプ別にする
②行動はどのようにして機能するか
行動の理由でなく、過程に注目
③行動を控えるため、人々は何を必要とするか
ルールが複雑でないか、周知されてるか、従うスキルはあるか、自制心や機会などへの問題に支援を必要としてるか
④ルールやルールの作成と執行に関わる関係者を人々は正当だと考えているか
⑤道徳や社会規範はどんな役割を果たすか
道徳や社会規範に根付いていれば、これらの要素に注目が集まる可能性を回避
根付いてなければ、ポジティブな道徳や規範を意図的に利用
インセンティブや外発的動機づけをどのように考慮するか
人々がとう見てるのか、内発的動機づけを締め出してないか

日々のニュースでどんな状況や動機が行動を促したのか、提案された政策はどのような影響を与えるか考える癖

 

■まとめ

『人を動かすルールをつくる』は、法律と行動科学の融合によって新しい道筋を示した画期的な一冊です。「厳罰化」の限界や「インセンティブと規範」の効果など、多角的な視点で議論されており、読後には深い洞察を得られるでしょう。

この本は単なる法学書ではなく、人間行動への理解を深めるためのガイドでもあります。法律や規範だけでなく、日常生活やビジネスにも応用可能な内容が詰まっていますので、ぜひ手に取ってみてください!